
オークマに入社した理由のほか、入社前と入社後に感じたギャップ、仕事の内容とやりがい、こだわっているポイント、キャリアビジョンなどについて、若手社員3名に語り合ってもらいました。
品質保証本部 品質管理課 2018年入社
天木さん
オークマの知能化技術に興味を持つ。三現主義を掲げ、現場のノウハウを技術開発に生かしている点にも惹かれた。
製造本部 製造試作センター 2018年入社
有木さん
選考過程において、オークマが「人づくり」に力を入れている印象を受けた。名工たちに憧れ入社を決意する。
情報システム部 業務システム課 2021年入社
宮川さん
地元就職を希望する中でオークマと出会う。知的好奇心が強く、幅広い分野に携わりたいという思いがあった。
私はどちらかといえば知的好奇心の強いタイプなので、何か一つのことをやり続けるよりは、いろんな分野に携わりたいと考えていました。その点、工作機械の納入先は建設業界や自動車業界、精密機器業界など多種多様です。地元での就職を強く希望していたところ、オークマと出会いました。
私は工業高校在学中に、日本のものづくりを支える工作機械の重要性を知りました。数ある工作機械メーカーの中でオークマを選んだのは、その圧倒的な技術力に魅了されたからです。また、名工と呼ばれる熟練の職人からさまざまなことを学べると思い、入社を決意しました。
そうなんですね。私も就職活動は工作機械メーカーが中心で、知能化技術を積極的に取り入れているオークマに興味を持ちました。温度変化による熱変位を機械自身が最適な条件に調整するなんてすごいなと。また、三現主義を掲げ、現場のノウハウを技術開発に生かしている点にも惹かれました。
大学院時代の研究でオークマの工作機械を使っていました。当時は機械の外側しか目にしていなかったわけですが、いざ入社してみて、内側の部品加工や組み立ての状況を確認し、マイクロメートル単位の精度を保つ技術力の高さに驚かされました。
私はまず連結で約3500名という社員数の多さに戸惑いました。もちろん前々から分かっていたことですが、最初は人間関係がうまくいくか不安でした。ただ、年齢や役職に関係なく気軽に挨拶や雑談をしてくれる人ばかりで、すぐに馴染むことができました。
確かに。製造現場で働く人は頑固だったり、どこかぶっきらぼうなところがあったりするものですが、なぜこんな質問や要望をするのか、こちらの意図を明確に伝えれば、皆さん分かってくれますよね。真面目な社員が多いのはイメージ通りでした。
入社後、会社の基幹システムの入れ替えの旗振り役となる情報システム部に配属されました。私は機械工学専攻でシステム関連の知識やスキルがなく心配でしたが、今は社内物流システムの再構築を任せてもらっています。
配属は意外でしたか?
はい。ただ、社内の一大プロジェクトのメンバーに選ばれたことがうれしかったです。
オークマは若手社員に成長のチャンスを与えてくれますよね。私は製造現場や研究開発部門で経験を積み、現在は新製品の試作機の組み立てと課題抽出を行っています。簡単にいうと、まだ世の中に存在しない工作機械を一台まるごと作り上げる仕事で、誇りを持って働くことができています。
私は入社以来一貫して部品検査に携わっています。有木さんが組み立てている試作品の中の部品にも私たちが検査したものが含まれています。三次元測定機や真円度測定機を用いて各部品の精度を測定し、合否判定および製造現場へのフィードバックを行いながら品質向上に努めています。
試作機の組み立てにはトラブルがつきものです。チームメンバー全員で原因を探り、解決策を考え、再チャレンジする。苦労が多い分、試作機が無事完成し展示会へと出荷される際には、大きな達成感を覚えるともに、まるで自分の子どもが巣立つような感慨深い気持ちになります。
どの部署も同じかもしれませんが、試行錯誤の連続ですよね。部品の測定結果が想定外だった場合は、製造現場の社員とも密にやりとりしつつ改善していきます。「後工程はお客様」の考えを徹底し、自分たちが最後の砦のつもりで取り組んでいるので、確実に品質を守れたときにはやりがいを感じます。
そんなお二人の業務をいかに効率化するか、が私の役割です。業務の困りごとをすくいあげ、さまざまなシステムを組み合わせて巨大なシステムを構築する工程は、必要な部品を揃えて工作機械を作り上げる工程に通じる部分があり、おもしろさと奥深さを感じながら向き合っています。
以前、測定器の社内基準の見直しを自らが主となって行いました。分からないことがあっても質問できる人がなかなかおらず、今や関係部署からの問い合わせを一手に引き受ける立場にあります。オークマにはその道のプロが多数在籍しますが、測定器に関しては私が第一人者だという強い責任感を持って仕事をしています。
私も天木さんに共通する部分があって、情報システム部は近年急速にニーズも人員も増えた部署なので、自分が物流システムの第一人者、という思いは強いです。システム設計は完成イメージがなく、多角的な視点で考えること、絵に描き起こしてみること、実際にやってみることが重要です。その取り組み方については誰にも負けない自信があります。
お二人の意欲や姿勢にとても刺激を受けます。私が意識しているのは、現状維持で満足しないことです。トラブルが続くと心が折れそうになりますが、高品質・高付加価値の製品をお客様に提供するため、妥協せず徹底的に改善点を洗い出します。すんなりうまくいった場合も、次はもっと良くしようと、自分に言い聞かせています。
今は社内物流システムを担当していますが、将来的にはそれ以外の分野にも携わることになると思います。たとえば、必要な図面データがすぐに見つけられる検索システムだったり、組み立てスキルを上げる教育システムだったり。どんな切り口でも構わないので、社内の困りごとを解決できる仕事ができたらいいなと思っています。
私が取り扱う測定器のように、個々人の知見に頼っている側面は少なからずあるので、簡単に情報共有ができる仕組みが整備されると助かりますね。個人的には今後、工程検査の領域に挑戦してみたいと考えています。
製造現場でも暗黙知は存在します。私は入社以来、マシニングセンタや旋盤、5軸複合加工機など、オークマの主要ラインナップの機種の組み立てに携わってきました。そこで身につけた勘・コツ・ノウハウをちゃんと言語化し、次世代に伝えていくことも大事な使命だと、最近ひしひしと感じています。
日常生活で工作機械を目にする機会は少ないですが、車や航空機、医療機器などは工作機械がなければ存在しない、と言っても過言ではありません。皆さんの豊かな生活を支えているこの製品に少しでも興味を持ったなら、機械・電気・情報・知識が一体となった総合工作機械メーカーのオークマにぜひ応募してほしいです。
私は就職活動時、やりたいことが明確ではありませんでした。ものづくりの業界に関わるとして、何をつくりたいかよりも、どんな仕事ならおもしろいか、ストレスなく働けるか、という観点で会社を選ぶのも重要かもしれません。徹底的に自己分析して、自分の希望を叶えられる道を探してください。
正直なところ、満足できる会社かどうかなんてことは実際に働いてみないと分かりません。それでも、就職活動中にできる限りの情報を集めることは大事です。工場見学やインターンシップに参加したり、OBの話を聞いたり。売上高や社員数などの基本データだけではなく、職場の雰囲気がつかめる情報を得てほしいと思います。