オークマ株式会社 代表取締役社長
家城 淳
オークマの強みは、お客様の加工現場を熟知した上での提案と開発です。お客様の現場で原理原則を守りながら、あるべき姿の実現を目指します。私たちの提案や開発が、お客様の企業としてのステップアップや現場で働く方々のやりがいと成長として結実することがなによりの喜びです。お客様のために「何としてもやりきる」という愚直さこそが、オークマの信念です。過去に機電融合に舵を切ったのは、決して利益追求のためではありません。時代の流れの中で、お客様に一番良いものを提供し続けようと追求した結果なのです。かつて世界にCNCが存在しなかった時代、周囲から実現は無理だと言われても、私たちは愚直に挑戦し続けました。そして、未来に貢献する自由な形状を削れる技術を生み出したのです。
人材採用において一番お伝えしたいのは「熱意のある人を大事にしたい」という気持ちです。その上で仕事には物事の考え方を学ぶ姿勢が大切だと考えています。能力が高くても熱意がない、あるいはいくら熱意があっても考える努力をしなければ、協働する仲間やお客様とのベクトルが合わせられず、良いチームワークも生まれません。熱意、そして考える努力ができる謙虚さを兼ね備えている方は、そうではない方と比べて成長スピードが全く違います。
「10年経てば山河も変わる」といいますが、みんなとベクトルを合わせながら、常にお客様起点で考えて行動する。そして諦めない気持ちを持って働き続けてください。そして仕事を楽しむことを忘れずに。私たちと一緒に世界の最先端で走り続けましょう。近い将来、「自分が世界を作っている」と自分の仕事を誇らしく思う日が来るはずです。
オークマの社風を表すキーワードは「チームワーク」と「失敗を恐れないこと」。社員もお客様も、かかわる人々はみんなチームとしてまとまり、協働することを大切にしています。そして失敗は決して悪いことではありません。チャレンジすれば失敗はつきもの。成功は失敗を経験した先にあるもの。だからこそ、失敗を恐れず果敢にチャレンジする気持ちを大切にしています。
オークマには、若手の方も早い段階で海外へ行って仕事をするチャンスもあるため、若いうちから気後れせずに、海外企業や大学との協働研究などにも挑戦してほしいと考えています。また、名古屋大学構内には『オークマ工学館』があり、当社の若手が助教として活躍もしている例もあります。ぜひ一味違った経験をたくさんして学びに生かしてください。会社が皆さんのチャレンジを積極的にバックアップします。
これまでのオークマは、優れたに加えて高品質な機械や自動化システムの提供を中心に成長してきました。今後は事業の幅をさらに広げ、「モノづくりサービス企業」としての飛躍を目指します。お客様先の工場の自動化制御だけでなく、工場全体、生産加工手段の提供や経営支援など、より幅広い場面でお客様を支援し、社会貢献することが目標です。そして、オークマの社員一人ひとりが創造的に働き、お客様に合った生産ビジネスを提供できる会社であるために、持続的成長を見据えた環境づくりも注力していきます。社員の皆さんの創造力が未来のオークマをつくると言っても過言ではありません。社員の皆さんの活躍に期待するとともに、お客様からも社員からも期待されるオークマであり続けるよう、邁進します。