
職場の雰囲気や会社の制度、オークマで「働きやすい」と感じたことなどについて、仕事と家庭を両立しながら奮闘する社員3名に語り合ってもらいました。
設計部 大口設計三課
2007年入社
林さん
コース転換と2度の産休・育休を経験。サポート体制に日々感謝しながら、目の前の業務に取り組んでいる。
FAシステム本部 FA開発部
FAプラットフォーム開発課 2009年入社
植松さん
業務上の疑問点を気兼ねなく相談できる部署において、物事を知らないまま、分からないまま決して放置しない。
研究開発部 知能化・基礎技術開発課
2020年入社
肥田さん
1年半の産休・育休を経て職場復帰。「仕事より育児の方が大事だから」という上司の言葉が心の支えとなる。
学生時代に学んだソフトウェア工学や制御工学の知識を生かすべく、ものづくりの基礎である工作機械業界に目を付けました。業界研究を進める中で、知能化技術の先駆けとなった「サーモフレンドリーコンセプト」を手がけるオークマの存在を知りました。機械の熱変位を正確に制御するこの技術に20年以上前から取り組んでいたというのは、今でも驚きを覚えます。
学校斡旋でオークマを紹介されました。工作機械について詳しくは知りませんでしたが、「機械を作るための機械」や「マザーマシン」といった言葉に興味を惹かれました。父親が自動車部品を製造する仕事をしていたこともあり、自然と志望度は高まっていきましたね。最終的な決め手は、オークマが「人づくり」に重きを置いてものづくりを行っていたからです。
私も林さんと同じく、就職活動の軸は「人」でした。業界は工作機械業界に絞っていて、数社ほど工作機械メーカーのインターンシップに参加したのですが、その中からオークマを選んだのは、先輩社員の真面目で実直な仕事ぶりに好感を持ったからです。私が質問をすると、作業の手を止めて答えてくれ、親しみやすい人柄に安心しました。一緒に働きたいと、素直に思いました。
新入社員研修で複数の部署を経験し、2年目に研究開発部に配属されました。担当分野は主軸冷却の間欠運転機能開発。具体的にいうと、ECOアイドルストップのような機械停止中の冷却停止に加えて機械運転中にも冷却を停止する、省エネ対応力を強化する機能の開発です。2022年夏から2024年春までの約1年半、産休・育休を取得しましたが、復帰後も同じ業務に携わらせてもらっています。
入社後、門形マシニングセンタの設計をする部署に配属されました。当初は設計補助の立場で、図面の改訂や仕様図の作成が主な業務でした。上司からコース転換の打診を受けたのは5年目のこと。社内での呼称は異なりますが、事務職から技術系総合職に変わるようなコース転換で、以降は「補助」が外れ一設計担当として働くことになりました。2度の産休・育休を経て、現在は旋盤の設計を任されています。
最初に配属された部署では、製品に搭載予定のソフトウェアの検査をしていました。その後、ソフトウェアの機能設計・開発を行う部署に転属。一口にソフトウェアと言ってもさまざまあり、新しい工具や加工方法を制御するためのソフトウェアや、工作機械の状態を把握し精度を維持するためのソフトウェア、さらには、お客様が確認する制御画面の表示ソフトウェアのレイアウト設計などを行っています。
オフィスのレイアウト変更が行われ、随分とコミュ二ケーションが取りやすくなりました。以前は昔ながらの設計室といった感じで、紙の図面を広げることを想定した大きなデスクが並べられていたのですが、デスクがコンパクトになり、各設計担当の距離が縮まったので、座ったままでも気軽に相談ができます。また、私が担当している機種は製造現場が近く、設計したものを組み立てている様子をすぐ確認できるのもいいですね。
確かに。業務上の疑問点を気兼ねなく相談できる雰囲気は、私の部署にもあると感じています。「知らないこと、分からないこと」が恥なのではなく、「知らないまま、分からないままでいること」が恥という考え方が浸透しているんでしょうね。また、技術職が集まる職場なので共通の趣味の人も多く、プライベートな話題から活発な議論に発展するケースもあります。
周囲が出産に対して理解のある人ばかりだったのが、私にとっては本当にありがたいことでした。妊娠で体調が思わしくなく出社が難しい時期もありましたが、テレワークの範囲内でできる業務を特別に割り当ててもらいました。産休・育休から復帰する前の面談時、上司がかけてくれた「仕事より育児の方が大事だから」という言葉は、今も心の支えになっています。
産休・育休はたっぷり取得させてもらいましたし、復帰後の制度も充実しているなと感じます。私は今、時短勤務をしていて、通常8時20分から17時5分までの勤務時間を9時20分から16時5分までと、それぞれ1時間ずつ短縮しています。家庭と仕事を両立していく上で、かなり助かっていますね。
子育てにイレギュラーはつきものです。コロナ禍がきっかけで浸透したものではありますが、在宅勤務がしやすくなって、子どもが急に熱を出したときにも欠勤せずに対応できます。あとは、時間単位で有休が取れるのもうれしいですね。子どもの学校の行事が午前だけ、もしくは午後だけの場合、丸一日休むのはもったいないですから。
ところで、男性社員の育休って、今どんな感じですか?
私の子どもが生まれたのは数年前で、当時はまだ男性社員の育休取得に対する意識はそこまで高くなかったですけど、今は周囲を見渡すと、ほとんどの人が取ってますね。それも数日とか数週間ではなく、年単位で。
制度があるということだけでなく、上司や同僚の理解と協力があるからこそ成り立ってるんでしょうね。
そう思います。産休・育休や時短勤務以外では、会社が契約する会員制リゾートホテルに宿泊できたり、労働組合が主催するフェアに参加できたりと、オークマは家族も利用可能な福利厚生サービスが手厚いと感じます。
オークマで働きやすさを感じるのは、やはりサポート体制がしっかりしていることでしょうか。入社3年目、ソフトウェアの機能を大幅に更新した際、それをアメリカの現地法人のスタッフに説明するために出張することになったのですが、英語力に不安があることを上司に相談すると、海外駐在経験のあるメンバーを招集し、彼らが付きっきりで私のプレゼンにアドバイスしてくれました。
不安を解消するため、そんなふうに臨機応変に対応してくれるのが、オークマの良さだと思います。私もこれまで、コース転換や産休・育休、復帰後と、それぞれの状況に適したサポートを受けてきました。仕事と家庭の両立が難しかったときも、上司の「無理しなくていいからね」という言葉に救われましたし、なんとか期待に応えようと、前向きな気持ちにもなれました。
少し違った観点では、若手社員の意見でも聞き入れられる、というのがあると思います。私は「若手フリートーク会」という集まりに参加し、今のオークマの課題や改善点について同年代の社員たちと話し合っているのですが、その内容が経営陣の耳に届き、実際に反映されたこともあります。上下関係がフラットで風通しがよく、自分の意見を率直に言いやすい環境に、働きやすさを感じています。
会社の知名度や仕事内容、給与、福利厚生など、就職活動の軸はそれぞれです。私個人の価値観を押し付けるつもりはありません。ただ、「そこで働く人と自分が合うかどうか」はとても重要なファクターです。就職活動でそれを見極めるのは難しいと思いますが、工場見学やインターンシップでぜひ探ってみてください。
私も肥田さんと同意見で、やっぱりオークマは「人」だと思います。私の所属する設計の部署は、他人に興味がなく黙々とパソコンに向かっている社員が多いと想像されるかもしれませんが、まったくそんなことはなく、皆さん面倒見がよくて、親身に相談に乗ってくれます。なので、安心して応募してきてほしいです。
たとえばメタバースの世界が進化したとしても、デバイスなど私たちが実際に手にする「もの」は今後もなくならないだろうと思います。その「もの」を作っているのが工作機械であり、工作機械を作っているのがオークマです。世界中のものづくりを根底から支える仕事に、ぜひ一緒に挑戦してみませんか。